米カリフォルニア州 ファストフード店の最低賃金3000円に

アメリカ西部・カリフォルニア州は、今月1日から州内のファストフード店で働く従業員の最低賃金を時給20ドル、日本円にしておよそ3000円に引き上げました。アメリカメディアはファストフード店の最低賃金としては全米でも最高水準になると伝えています。

カリフォルニア州のニューサム知事は去年9月、最低賃金を引き上げる法案に署名し、今月1日から適用が始まりました。

おととしのカリフォルニア州のファストフード店の従業員の平均賃金は時給16ドル余りでしたが、法律によって最低賃金が時給20ドルに引き上げられます。

州の発表などによりますと、全米で60店舗以上を展開するファストフード店の従業員、およそ50万人が対象になるということです。

アメリカメディアはファストフード店の最低賃金としては全米でも最高水準になると伝えています。

最低賃金の引き上げはコロナ禍で苦境に立たされてきた外食産業全体で働く人の賃金改善につながる可能性があります。

一方で、飲食店からすれば大幅な賃金の上昇によって経営が苦しくなり人員削減を迫られたり、提供するメニューの価格が引き上げられてインフレが再燃したりするおそれも指摘されています。