2月の農林水産物と食品の輸出額 去年同月比1.6%減

ことし2月の農林水産物と食品の輸出額は、旧正月の「春節」の連休に伴い、中国向けが減少したことなどから去年の同じ月より1.6%減りました。

農林水産省の発表によりますと、ことし2月の農林水産物と食品の輸出額は、1071億円と去年の同じ月より17億円、率にして1.6%減りました。

国や地域別で見ると
▽日本産の水産物の輸入を停止している中国向けが去年より47%
▽台湾向けが7.9%
それぞれ減少していて、ことしは2月が旧正月の「春節」の連休で、それに伴い需要が減ったことも要因だとしています。

一方アメリカ向けは、和食に使われる食品などの輸出が好調で、去年より30.6%増えたほか、香港向けは真珠などが伸びて7.7%増加しました。

また、ことし1月と2月を合わせた輸出総額は、前の年と比べて100億円、率にして5.4%多い1935億円となりました。

農林水産省は「2月の輸出額は春節が1月だった去年と比べてさらに落ち込むことが予想されていたが、アメリカなどが好調で全体としての減少幅は少なかった。引き続き、輸出先の多角化に向けた取り組みを進めたい」としています。