マイクロソフト「チームズ」セット販売中止 世界で方針変更

アメリカのIT大手、マイクロソフトはオンライン会議サービス「チームズ」と、業務用ソフト「マイクロソフト365」のセットでの販売を世界で取りやめると発表しました。ヨーロッパの規制当局が巨大IT企業による囲い込みビジネスに監視の目を光らせるなか、世界統一で販売方針を変更した形です。

マイクロソフトは、これまで文書作成ソフトの「ワード」や表計算ソフトの「エクセル」などを含む「マイクロソフト365」に「チームズ」も合わせて販売していました。

競合企業による苦情申し立てを受けて、EU=ヨーロッパ連合の執行機関のヨーロッパ委員会は去年、独占禁止法に当たるEUの競争法違反の疑いがあるとして調査を始めていました。

マイクロソフトはこの調査を受けてヨーロッパでのセット販売を停止しました。

そして1日、この販売方針を拡大し、セットでの販売を世界で取りやめると発表しました。

これまでの契約については継続できるとしています。

EUは巨大IT企業による自社サービスを優遇する囲い込みビジネスに監視の目を光らせています。

3月から公正な競争を確保することを目的とするデジタル市場法の本格運用を始めていて、この法律に違反している疑いがあるとしてグーグルの親会社のアルファベット、アップル、メタに対して調査を始めています。