「ロマンス詐欺」で約1億1000万円の被害 警察が注意呼びかけ

SNSで恋愛感情を抱かせた上でうその投資話をもちかける「ロマンス詐欺」の手口で先月、熊本県に住む60代の男性が合わせておよそ1億1000万円をだまし取られる被害にあっていたことがわかり、警察が注意を呼びかけています。

警察によりますと、先月初旬、熊本県北部に住む60代の男性がマッチングアプリで知り合った女性をかたる人物に「お金を増やす方法がある」と投資話を持ちかけられ、およそ20回、指定された口座に現金を振り込んだということです。

被害額は合わせておよそ1億1000万円にのぼり、男性から話を聞いた親族が不審に思い、先月27日に一緒に警察に相談して発覚したということです。

この人物とはその後、連絡が取れなくなったということです。

警察は、SNSなどで結婚や交際をほのめかし、恋愛感情を抱かせた上で投資話を持ちかけ、金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」の手口とみて捜査しています。

警察によりますと、熊本県内では、ことしに入り同様の手口による被害の相談が相次いでいるということで、SNSで投資話が出ても安易に信じないことや、お金の話が出たら家族や警察に相談するよう呼びかけています。