イスラエル シファ病院で作戦完了 ガザ地区当局 “犯罪行為”

イスラエル軍は1日、ガザ地区北部にあるシファ病院での軍事作戦を完了し、部隊を周辺から撤収させたとしたうえで、テロ組織と関連のあるおよそ500人を拘束し200人を殺害した、などと発表しました。一方、ガザ地区の当局はイスラエルによる明らかな犯罪行為だとして、非難を強めています。

イスラエル軍は1日、ガザ地区北部にあるシファ病院で2週間余りにわたって軍事行動を行い、テロ組織と関連のあるおよそ500人の容疑者を拘束し200人を殺害した、などと発表しました。

ロイター通信が配信した映像では、シファ病院やその周辺の建物が大きく破壊されているほか、多くの遺体が埋葬されている仮設の墓の様子も確認できます。

これについてガザ地区の当局は、イスラエル軍によって病院とその周辺で400人以上が殺害されたなどとしたうえで、明らかに国際法や国際人道法などに違反する犯罪行為だとして、すべての国や国連などがイスラエルを非難するよう強く求めました。

ガザ地区では犠牲者は増え続けていて、現地の保健当局は1日現在の死者が3万2845人にのぼるとしています。