林官房長官 拉致問題で署名受け取る “政府一丸で取り組む”

北朝鮮による拉致問題を担当する林官房長官は、被害者の松本京子さんの兄の孟さんや所属していた労働組合から早期解決を求める署名を受け取り政府一丸となって取り組む姿勢を強調しました。

松本京子さんの兄の孟さんや当時所属していた労働組合「UAゼンセン」の松浦会長らは総理大臣官邸を訪れ、街頭や職場で集めたすべての拉致被害者の早期帰国を求めるおよそ95万人の署名を林官房長官に手渡しました。

林官房長官は「大変心強い後押しだ。一つ一つの署名に込められた思いをしっかりと受け止め、皆さんと心を1つにしながら取り組んでいきたい」と述べました。

そのうえで「岸田総理大臣はキム・ジョンウン(金正恩)総書記との首脳会談を実現すべくハイレベルでの協議を進めていく考えを示しているので、政府一丸となって取り組んでいく」と述べました。

このあと孟さんは記者団に対し「本当に長い月日だが政府は諦めずに拉致問題がいかに悲しいことか分かってもらえるよう発信してほしい」と話していました。