“被災地の復興支援”バスケB3金沢武士団がチャリティーマッチ

能登半島地震の発生から3か月となる1日、被災地の復興を支援しようと、金沢市をホームとするバスケットボール男子BリーグのB3の金沢武士団によるチャリティーマッチが都内で行われました。

この試合は当初、金沢武士団のホームゲームとして石川県七尾市の七尾総合市民体育館で予定されていましたが、ことし1月の能登半島地震で会場が避難所となり使えないため、1日夜、代々木第二体育館に場所を移して行われました。

試合前には被災地で活動する15歳以下の女子チームによるエキシビションマッチが行われ、選手たちがはつらつとしたプレーを見せていました。

出場した高校1年生の女子選手は「ふだんじゃできないような大きい体育館でプレーできて、いろいろな人がこういうイベントを開いてくれてうれしい」と話していました。

また会場では、販売される米や日本酒などの売り上げの一部が被災地支援に使われる物産展や、会場の外でも能登地方の食材を使ったマルシェが開かれました。

被災地を応援するメッセージボードも設置され「がんばろう金沢。応援しています」とか、「バスケで日本を元気に。ガンバレ石川」といったメッセージが寄せられていました。

都内の30歳の女性は「被災地の力になりたいと思い来ました。頑張っている選手たちに声援を送りたい」と話していました。

金沢武士団としながわシティバスケットボールクラブが対戦

金沢武士団としながわシティバスケットボールクラブが対戦した試合には600人あまりのファンが集まり会場の全員が試合前に黙とうをささげました。

会場には「ガンバレ石川」などと書かれた横断枠も掲げられ、ファンの大きな声援を受けた金沢は石川県七尾市出身の久保拓斗選手のスリーポイントシュートなどで第2クオーターを終えて41対31とリードしました。

しかし、金沢は試合終盤で同点に追いつかれ延長戦の末、76対86で敗れました。

試合後、久保選手は「自分たちが好きなことをしていていいのかという葛藤は大きいが、プレーで少しでも石川の人に元気を与えたい」と話していました。

チャリティーマッチは2日にも行われ、試合やイベントで得られた利益は石川県への寄付金やチームの運営資金に充てられるということです。