NTT西日本 北村新社長 個人情報流出で謝罪 再発防止策を実行へ

NTT西日本の新しい社長に就任した北村亮太氏は、1日開いた就任会見で子会社の元派遣社員が個人情報を不正に流出させた問題について謝罪するとともに、再発防止策を着実に実行する考えを示しました。

NTT西日本では、子会社の元派遣社員が900万件を超える個人情報を不正に流出させた問題を受けて、情報セキュリティーに関する部署を統合して新たな組織を立ち上げることなどを柱とする再発防止策をまとめています。

会社では、NTT東日本の副社長を務めていた北村亮太氏が、1日付けで新しい社長に就任したのに合わせ、大阪市内で記者会見を開きました。

この中で北村氏は個人情報の不正流出について改めて謝罪したうえで「情報セキュリティーの管理体制や、危機管理意識において大きな問題があったが、こうした点は再発防止策でしっかり担保できており、実行していく。社員のマインドを含め、変えていく必要がある」と述べました。

一方、NTT西日本では、固定電話の市場縮小を受けて新たな収益基盤が必要となっています。

これについて北村氏は「行政や教育機関などのクラウド化はさらに加速すると想定しており、付加価値の高いサービスへの転換を進めていく。情報流出からの信頼回復に全力で取り組むとともに、事業面での変革にスピード感をもって取り組んでいく」と述べました。