「保釈金払わないと刑務所に」 うその電話で約1億3700万円被害

警察官を名乗る男らからの「保釈金を払わないと刑務所に入ることになる」などといううその話で、横浜市の50代の会社員がおよそ1億3700万円をだまし取られる被害があり、警察が特殊詐欺事件として捜査するとともに、現金を要求する電話には注意するよう呼びかけています。

警察によりますと、去年10月、横浜市に住む外国籍の50代の男性会社員の自宅に大使館の職員を名乗る男から電話があり「あなたが海外に送った荷物の個人情報が漏れている。日本の警察に相談したほうがいい」と言われました。

男性は実際に母国に荷物を送っていて、かわって電話に出た日本の警察官だという男から「荷物の送り先である海外の警察にも相談すべきだ」と伝えられたということです。

今度は、電話口に海外の警察官を名乗る男が出たということで「確認したらあなたは事件の容疑者になっている。保釈金を払わないと刑務所に入ることになる」と言われました。

話を信じた男性はことし2月までの間、24回にわたって指定された口座におよそ1億3700万円を振り込んでだまし取られてしまいました。

その後、男らと連絡が取れなくなって警察に相談し、被害が発覚したということです。

警察は特殊詐欺事件として捜査するとともに、警察官などを名乗る人物から現金を要求する電話がかかってきた場合はすぐに切って相談するよう注意を呼びかけています。