火山防災の課題解決の司令塔「火山調査研究推進本部」が発足

全国の火山の観測や研究を一元的に進める「火山調査研究推進本部」が1日発足しました。

「火山調査研究推進本部」は、文部科学省に設置され、1日午後、庁舎の前で看板の除幕式が行われました。

式では、本部長を務める盛山文部科学大臣が「火山は活動頻度は低いが、大きな噴火が起きれば広い範囲で甚大な被害をもたらすため備えが急務だ。国民の安全・安心を守る使命のもと、力をあわせて取り組んでほしい」と訓示しました。

「火山調査研究推進本部」は、火山の観測や調査、研究などの基本的な施策の立案や計画の策定、それに、分析や評価を一元的に行い
▽施策の立案などを担う政策委員会の委員長には、山梨県富士山科学研究所の藤井敏嗣所長が
▽火山活動の評価を行う火山調査委員会の委員長は、本部の準備会の座長も務めた防災科学技術研究所火山研究推進センターの清水洋センター長が
それぞれ就任しました。

「火山調査研究推進本部」は、予算の調整も主な業務の1つで、火山活動の評価手法と予測技術の高度化など、火山防災をめぐる課題を解決する司令塔の役割を担うことになります。

一方、火山防災の体制を強化するためには人材の育成が欠かせず、この課題にどう関わっていくかも焦点となります。

初会合は今月上旬に開かれる予定です。