小林製薬 紅麹問題 大阪市長 対策本部と調査チーム設置へ

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、大阪市の横山市長は3日、市長や市の幹部などからなる対策本部を設置したうえで、調査チームを設け、原因究明などに取り組むことを明らかにしました。

大阪市の横山市長は、1日に開いた定例会見で、小林製薬の「紅麹」の成分が含まれた健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題について、3日、横山市長や市の幹部、それに研究機関の専門家など8人ほどからなる対策本部を設置し、最初の会議を開くことを明らかにしました。

対策本部の中には、市の保健所の職員や大阪府の食品衛生監視員など10人余りからなる調査チームを設置し、市が食品衛生法に基づいて、3月、会社に回収を命じた3種類の製品について、回収状況や健康被害の調査、それに原因究明などに取り組んでいくということです。

横山市長は「消費者の不安を払拭(ふっしょく)し、的確に対応していくことが大事だ。製造過程でどのようなトラブルが起きたのかを早く突き止める必要がある。原因究明に力を入れるとともに適切な情報発信について協議していきたい」と述べました。

また、横山市長は3月30日、厚生労働省と市が行った紅麹原料を製造していた大阪市内の工場の立ち入り検査について、製造場所の環境や製造記録などを確認したことを明らかにしたうえで、「現時点で製造過程などについてイレギュラーな点や原因についてつかめている状況ではない」と述べました。