モスフードサービス 店舗への材料配送の早朝前倒しを拡大

大手ハンバーガーチェーンの「モスフードサービス」は、ドライバーの労働時間を短縮しようと、店舗への材料の配送を渋滞が避けられる早朝の時間帯などに前倒しする取り組みを、4月1日から都市部を中心に拡大しています。

「モスフードサービス」は、物流の2024年問題への対応を段階的に進めていて、4月1日からは店舗への材料の配送を早朝の午前4時から午前9時までの間に早める取り組みをさらに拡大します。

従来は午前6時ごろから午後2時ごろにかけて納品を行っていましたが、道路が渋滞する昼間の時間帯などを避け、ドライバーの労働時間を短縮するねらいです。

このうち東京 江戸川区の店舗では、1日の午前6時半ごろトラックが到着し、ドライバーが開店前の店舗に鍵を開けて入り、野菜やソースといった食材を保冷ケースなどにおさめていました。

ドライバーの男性は「仕事がスムーズに進み、より短い時間で作業できるようになってよかった」と話していました。

会社ではこの取り組みを去年秋から順次導入していますが、今年度中には都市部を中心に全国のおよそ3分の1の店舗に広げることにしています。

商品流通グループの庄司哲也さんは「荷主側は今まで運んでもらうことだけをお願いしていればよいと思っていたが、今後は一緒になって解決策を見いだすことが必要だ」と話していました。