NATO首脳会議に岸田首相を招待で調整 7月に米ワシントンで開催

アメリカのバイデン政権は、ことし7月に首都ワシントンで開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議に、岸田総理大臣を招待する方向で日本政府と調整していることが分かりました。

ことしのNATO=北大西洋条約機構の首脳会議は、7月にアメリカの首都ワシントンで開かれ、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナ情勢などをめぐって意見が交わされる見通しです。

複数の外交筋によりますと、開催国アメリカのバイデン政権は、今回の首脳会議に岸田総理大臣を招待する方向で日本政府と調整していることが分かりました。

NATOはロシアによる軍事侵攻以降、中国とロシアの連携強化に警戒感を強めていて、インド太平洋地域のパートナー国と位置づける日本と韓国、オーストラリア、それにニュージーランドの4か国との関係強化を図っています。

その一環として、岸田総理大臣は、直近の過去2回のNATO首脳会議に招待され、いずれも出席しています。

一方、バイデン政権は、ヨーロッパとインド太平洋地域の安全保障は不可分だとする立場で、今月10日にワシントンで行われる日米首脳会談に続いてNATO首脳会議に岸田総理大臣を招待することで、中ロ両国を強くけん制するねらいがあるとみられます。