【プロ野球結果】阪神 開幕3戦目で今シーズン初勝利

プロ野球は6試合が行われ、去年日本一の阪神は2年目の森下翔太選手が8回にチームの開幕からの連続無得点を25イニングで止める決勝のスリーランホームランを打ち、開幕3戦目で今シーズン初勝利をあげました。

楽天は延長11回、西武にサヨナラ勝ちし、今江敏晃監督が就任後初勝利をあげました。

《パ・リーグ》

オリックス×ソフトバンク

オリックス対ソフトバンクはソフトバンクが5対2で勝ちました。

○勝ち:津森投手1勝。
▽セーブ:オスナ投手2セーブ。
●負け:小木田投手1敗。
◎ホームラン、ソフトバンク・ウォーカー選手1号。

ソフトバンクは1対1の7回、栗原選手のタイムリーツーベースなどで2点を勝ち越しました。8回には今宮選手のタイムリーツーベース、9回にも栗原選手の犠牲フライでリードを広げました。
2人目の津森投手が今シーズン初勝利、オスナ投手は2セーブ目をあげました。

オリックスは先発の田嶋投手が5回1失点と好投しましたが、3人目でリリーフした小木田投手が打ち込まれ、3年目で初黒星を喫しました。

ロッテ×日本ハム

ロッテ対日本ハムは日本ハムが3対2で勝ちました。

○勝ち:北浦投手1勝。
▽セーブ:田中正義投手1セーブ。
●負け:益田投手1敗1セーブ。

日本ハムは1点を追う9回、田宮選手のタイムリースリーベースで同点に追いつき、水野選手のタイムリーで勝ち越しました。
5人目の北浦投手が5年ぶりとなる勝利をあげました。

ロッテは先発の佐々木投手が5回を1失点、7つの三振を奪いましたが、抑えの益田投手で逃げきることができませんでした。

楽天×西武

楽天対西武は延長11回、楽天が4対3でサヨナラ勝ちしました。

○勝ち:渡辺翔太投手1勝。
●負け:糸川投手1敗。

両チーム3回に3点ずつを取り合ったあとともに追加点がなくこう着状態が続いていましたが、楽天は延長11回、1アウト一塁三塁から小深田選手の犠牲フライで試合を決めました。小深田選手は序盤に反撃のタイムリーを打つなどこの試合3安打の活躍でした。
6人目で投げた2年目の渡辺翔太投手に今シーズン初勝利がつき、今江新監督は開幕3試合目で初勝利をあげました。

西武は延長11回、勝ち越しのチャンスを逃したのが響きました。

《セ・リーグ》

巨人×阪神

巨人対阪神は阪神が5対0で勝ちました。

○勝ち:桐敷投手1勝。
●負け:中川投手1敗。
◎ホームラン:阪神・森下選手1号、小幡選手1号。

阪神は0対0の8回、森下選手の1号スリーランで均衡を破り、セ・リーグのワースト記録を更新していた開幕からの連続無得点を25イニングで止めました。9回には小幡選手の1号ソロなどでリードを広げ、チームは開幕3戦目で今シーズン初勝利です。
先発の才木投手が6回を無失点と粘り、2人目の桐敷投手が今シーズン初勝利をあげました。

巨人は先発した新加入の高橋礼投手が6回を1安打無失点と好投しましたが、打線の援護がありませんでした。

【注目】阪神 “26イニング目の一振り”

開幕からの連続無得点のセ・リーグワースト記録を更新した阪神の嫌な流れを払拭したのは、26イニング目に出た森下翔太選手の一振り。
「自分が1本出せば勢いに乗れる」と臨んだ打席での今シーズン初ヒットが、勝利につながる貴重なスリーランホームランでした。

阪神は開幕戦から2試合続けて完封負けを喫し、31日も1回に得点できず、開幕から19イニング連続無得点となりました。セ・リーグのワースト記録を更新しただけでなく、2回以降もスコアボードに「0」が続き、ファンもため息交じりでの観戦が続きました。

そのまま0対0で8回に入り、2アウト一塁・三塁のチャンスで3番・森下選手に打席が回りました。開幕2試合をノーヒットに終わり、この試合も前の第3打席までフォアボール1つと沈黙していました。

「自分が1本出せば勢いに乗れると思った」と気合いを入れ直して臨んだ打席で初球を振り抜きました。ライナー性の打球はぎりぎりフェンスを越え、今シーズン初ヒットが貴重な決勝スリーランとなりました。

2年目の今シーズンは、打率とホームラン数の向上を掲げて手先ではなく体全体を使ってボールを捉えることを目指してオフからフォームの改良など試行錯誤を繰り返してきました。

その成果は今シーズン26イニング目でようやく入ったチーム初得点に加えて、嫌な流れを払拭する大きな一振りとなりました。

森下選手は「打てるボールがあればどんどんいこうと思っていた。1球でしとめられてよかった」と振り返りました。

打球がスタンドに入った瞬間、両手を大きく上げてバンザイをして喜んだ岡田彰布監督は「3連戦では1番いいところで打った。点を取って雰囲気が変わった。間違いない。この勝ちは大きい。3連敗とは全然違う」と、ほっとした様子を見せていました。

DeNA×広島

DeNA対広島は広島が5対1で勝ちました。

○勝ち:アドゥワ投手1勝。
●負け:大貫投手1敗。
◎ホームラン:広島・田中選手1号。

広島は1対1の3回、田中選手の1号ソロで勝ち越し、8回には堂林選手のヒットに相手のエラーが絡んで得点するなど3点を加えました。
アドゥワ投手が5回を投げ3安打1失点の好投で5年ぶりに先発での勝利をあげました。

DeNAはデビューから2試合連続ホームランのルーキー、度会選手が5打数ノーヒットに終わるなど攻撃がつながらず、開幕3連勝を逃しました。

ヤクルト×中日

ヤクルト対中日はヤクルトが5対2で勝ちました。

○勝ち:ヤフーレ投手1勝。
▽セーブ:星投手1セーブ。
●負け:メヒア投手1敗。
◎ホームラン:ヤクルト・塩見選手1号。中日・中田選手2号。

ヤクルトは1回、サンタナ選手と中村選手のタイムリーで3点を先制し、5回には塩見選手の1号ソロで追加点を奪いました。
先発した新加入のヤフーレ投手は6回を投げ2失点にまとめ来日初勝利、4人目の星投手が3シーズンぶりのセーブをあげました。

中日は先発のメヒア投手が1回に乱れたのが響き、開幕3連戦で2敗1引き分けと12球団で唯一、勝ちがありません。