インド 野党“選挙前に締めつけ” 指導者逮捕で大規模抗議集会

4月に総選挙が行われるインドで、野党連合の有力な指導者が汚職事件に関与した疑いで逮捕されたことをめぐり、野党側は選挙を前にした政権による締めつけだとして、首都ニューデリーで大規模な抗議集会を開きました。

インドでは4月に総選挙の投票が始まるのを前に、3期目の続投を目指すモディ首相が率いる与党と、野党連合の対立が深まっています。

3月21日には首都ニューデリーを管轄する地方政府のケジリワル首相が、酒類の販売をめぐる汚職事件に関与した疑いで逮捕され、ケジリワル氏が、モディ政権に批判的で地元で高い支持を集めていたことから、野党側は、政権による締めつけだと強く反発しています。

野党側は31日にニューデリーで抗議集会を開き、1万人以上が参加して、野党連合が結成されて以来、最大規模の集会になると見込んでいます。

会場を埋め尽くした野党の支持者たちは「モディ政権による弾圧だ。民主主義を守らなければならない」と口々に訴えていました。

ケジリワル氏の逮捕をめぐっては、アメリカ国務省の報道官も、記者会見で「公正で透明性がある法的手続きを促す」と発言し、これにインド政府が内政干渉だと反発するなど、アメリカとインドの関係にも影を落としています。