“イスラエル交渉団 エジプト訪問 交渉再開へ” 現地メディア

イスラエルとイスラム組織ハマスの間で続く戦闘の休止などをめぐる交渉について、現地のメディアは、31日にイスラエルの交渉団がエジプトを訪れると伝えました。一方、イスラエル国内では強硬姿勢を崩さず、人質の解放を実現できないネタニヤフ首相への批判が高まっていて、大規模な抗議集会も開かれました。

イスラエルとハマスの間で続いてきた戦闘の休止と人質の解放などをめぐる交渉は、今月25日にイスラエルと仲介国側から提示された案をハマスが拒否し、その後、完全な停戦を求めたハマスの要求にイスラエルが応じず、協議は中断しています。

複数のイスラエルメディアは、イスラエルの交渉団が31日にエジプトに向け出発し、協議が再開される見通しになったと伝えました。

一方で、ロイター通信は、ハマスの幹部はイスラエルと仲介国の協議が先に行われるという見通しを示したと伝え、協議が進展するかは依然不透明です。

こうした中、イスラエルのテルアビブでは30日夜、大規模な集会が開かれ、参加者たちは政府が一刻も早くハマスとの交渉をまとめ、人質の解放につなげるべきだと訴え、地元のメディアは、一部が警察と衝突し、10人以上が逮捕されたと伝えています。

イスラエルではハマスに対して強硬姿勢を崩さず、人質の解放を実現できていないネタニヤフ首相を批判する声が高まっていて、集会に参加していた男性は「ネタニヤフ首相みずからが人質解放を妨げ、交渉をもてあそんでいる」と話していました。