小林製薬 紅麹問題 きょう和歌山県の工場に立ち入り検査へ

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、厚生労働省は30日に紅麹原料を製造していた大阪市内の工場に立ち入り検査を行いました。31日はこの工場から製造を引き継いだ和歌山県の工場に立ち入り検査に入ることにしていて、移設された製造設備の確認などを進めるものとみられます。

小林製薬の「紅麹」の成分が含まれた健康食品をめぐっては、摂取したあとに腎臓の病気を発症するなどして、29日までに、
▽5人が死亡
▽延べ114人が入院したことがわかっていて
▽およそ680人が通院したり通院を希望したりしているということです。

厚生労働省は30日も大阪市とともに、去年12月まで紅麹原料の製造を行っていた大阪市内の工場に立ち入り検査を行いました。

会社の調査では、この工場で去年4月から10月にかけて製造した紅麹原料から、想定しない成分が検出されていて、人体への影響はわからないものの、青カビから発生することがある「プベルル酸」とみられることがわかっています。

厚生労働省は31日に、この工場から設備を引き継いだ和歌山県紀の川市の工場に、和歌山県とともに立ち入り検査に入ることにしていて、製造設備を確認するとともに、カビの混入経路がないかなどを調べるものとみられます。