能登半島地震で倒壊し道路塞いだ倉庫 公費で緊急解体 富山

能登半島地震で住宅などへの被害が相次いだ富山県氷見市で、復旧の妨げになるとして道路を塞ぐように壊れた倉庫を緊急に公費で解体する作業が始まりました。

能登半島地震で氷見市では住宅への被害が相次ぎ、28日時点で公費による解体の対象となる半壊以上の住宅などが923件にのぼっています。

このうち姿地区では木造2階建ての倉庫が市道を塞ぐように壊れ、市は、復旧作業や日常生活の妨げになるとして30日から緊急の公費解体を行っています。

現場には、解体業者の作業員らが集まり、屋根瓦を手作業で取り外したあと、重機が入って屋根をはがしました。

倉庫には農機具などが入っていて作業員が慎重に運び出していました。

倉庫を所有する廣澤二郎さんは「公費解体できると聞いたときは安心しました。田植えの時期を迎えるので農機具も使えるようになりなんとかなると思います」と話していました。

姿地区の山本譲治区長は「緊急車両も通ることができるようになるし火事や病人が出たら危ないなと思っていたので、安心です」と話していました。

市によりますと、住民から申請があった公費による解体は、29日までに207件で、市は来月以降、本格的に解体を進めることにしています。