米FRB議長“インフレ収束確信できるまで利下げ急ぐ必要ない”

アメリカのFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長は、今後の利下げについて「利下げを急ぐ必要はなく、物価上昇率が持続的に2%まで下がることを、より確信できるまで待つことができる」と述べ、インフレの収束が確信できるまで利下げを急ぐ必要はないとの考えを示しました。

FRBのパウエル議長は29日、サンフランシスコで開かれたイベントに出席しました。

これに先立ってアメリカ商務省は、先月のPCE=個人消費支出の物価指数で価格変動の大きいエネルギーと食品を除いた指数が前の年の同じ月と比べて2.8%の上昇で、上昇率が前の月より0.1ポイント低下したなどと発表しました。

これについてパウエル議長は「ほぼ私たちの予想どおりだった。予想どおりの結果を見るのは良いものだ」と述べました。

また、パウエル議長は、利下げを始めるという決定は非常に重要なもので、リスクをともなうという認識を示しました。

そのうえで「利下げを急ぐ必要はなく、私たちは物価上昇率が持続的に2%まで下がることを、より確信できるまで待つことができる」と述べ、インフレの収束が確信できるまで利下げを急ぐ必要はないとの考えを示しました。