中国 消費者協会 紅麹問題受け声明 “摂取をやめ回収協力を”

中国の政府機関が所管する消費者協会は、小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題を受けて、中国国内の消費者に対し摂取を直ちにやめ、製品の回収に協力するよう呼びかける声明を出しました。

小林製薬は、「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題を受けて、中国でも日本からのネット通販を通じて製品の一部が販売されていたことから3月22日に摂取を中止するよう中国で呼びかけるとともに、販売を停止し自主回収を行うと発表していました。

中国の政府機関が所管する中国消費者協会は29日、問題が明らかになってから初めて声明を出し、中国国内の消費者に対し、摂取を直ちにやめ、製品の回収に積極的に協力するよう呼びかけました。

その上ですでに製品を摂取し、体調不良を感じた人はすぐに病院で診察を受けるよう求めています。

声明によりますと、該当する製品は日本からのネット通販以外には中国大陸での販売はないとしています。

これまでのところ中国大陸で該当する製品を摂取したあとに病気を発症した事例は明らかになっていませんが、中国でも、国営メディアが連日、この問題を特集で伝えるなど、関心が高まっています。