ファーウェイ決算 米規制が続くも前年比2.4倍の大幅増益

中国の通信機器大手ファーウェイの去年1年間の決算は、スマートフォン事業などの好調をうけて最終的な利益が前の年の2.4倍となり、アメリカ政府による厳しい規制が続く中でも大幅な増益となりました。

中国の通信機器大手ファーウェイが29日発表した去年1年間の決算によりますと、売り上げは7041億人民元、日本円にして14兆7000億円余りと、前の年と比べて9.6%増えました。

また、最終的な利益は869億人民元、日本円にして1兆8000億円余りとなり、前の年の2.4倍と、大幅な増益となりました。

ファーウェイは、アメリカ政府による半導体の輸出規制を受け、主力のスマートフォン事業で苦戦を強いられていましたが、去年、中国製の半導体を搭載し通信性能が向上したとされる新製品を発売したことで、スマートフォンなどの事業の売り上げが前の年と比べて17%余り増えました。

また、自動車関連事業の売り上げもおよそ2.3倍に拡大し、収益を押し上げました。

ファーウェイの胡厚崑 輪番会長は「過去数年にわたって多くのことを経験してきたが、次から次へとやってくる課題の中でもなんとか成長にこぎ着けている」とコメントしています。