米の写真雑誌「ライフ」 紙版とデジタル版で再開へ

ロバート・キャパなど有名カメラマンの作品を掲載し、写真報道の一時代を築いたアメリカの写真雑誌「ライフ」が定期的な刊行物として復活する見通しになりました。

これはモデルで起業家のカーリー・クロス氏がCEOを務める企業が28日、発表したものです。

それによりますと、写真の権利を持つ出版社との合意の上、「ライフ」を紙版とデジタル版で再開させるということです。

「ライフ」は写真を中心とした誌面づくりで人気となり、ロバート・キャパや土門拳といった有名カメラマンの写真を掲載して写真報道の一時代を築きました。

しかし、テレビの普及に伴い売れ行きが落ち込んで2007年にタイム・ワーナー社が廃刊を発表して以降は、過去の写真をインターネット上で閲覧できるサービスに変化していました。

カーリー・クロス氏は、声明で「ライフの象徴的な遺産や普遍的な人々の物語で多様な読者をつなぐ能力に深い感銘を受けている。ライフは混とんとしたメディアを取り巻く状況の中で人々を励まし団結させる声になる」とコメントしています。

復刊についてニューヨーク・タイムズは「メディア産業にとって厳しい時期に旧来の出版物を復活させるという注目を集める最新の取り組みだ」と報じています。