プロ野球開幕戦結果まとめ DeNA度会はプロ入り初安打が3ランHR

プロ野球は29日、シーズン開幕を迎え、昨シーズン4位からの巻き返しをねらう巨人が、去年日本一の阪神に勝ち、阿部慎之助監督は就任後の初戦を白星で飾りました。また、DeNAの注目のルーキー、度会隆輝選手やソフトバンクの山川穂高選手、中日の中田翔選手など各チーム期待の新戦力がホームランを打ちました。

《セ・リーグ》

巨人 4-0 阪神

○勝ち 戸郷1勝。
●負け 青柳1敗。
◎ホームラン 巨人・梶谷1号。

巨人は5回、ワンアウト三塁から1番 センターで開幕スタメンに抜てきされたドラフト3位ルーキー、佐々木選手のショートゴロで先取点を挙げたあと梶谷選手のツーランでこの回3点を奪いました。8回には丸選手のタイムリーヒットで1点を加えました。初めての開幕投手を務めた巨人先発の戸郷投手は6回をヒット4本無失点の好投で今シーズン初勝利を挙げました。

阪神は2年連続の開幕投手を務めた先発の青柳投手が5回を3失点。打線は4回以降ノーヒットに抑えられ、球団史上初の連覇を狙うシーズンは黒星でのスタートとなりました。

DeNA 4-3 広島

○勝ち、ウェンデルケン1勝。
▽セーブ、森原1セーブ。
●負け、島内1敗。
◎ホームラン、DeNA・度会1号。

DeNAは3点を先制された直後の3回、ドラフト1位ルーキーの度会選手がプロ初ヒットとなるスリーランホームランを右中間スタンドに打ち込み、同点に追いつきました。そして8回、ワンアウト満塁として代打の大和選手の犠牲フライで1点を勝ち越しました。8回を3者三振に抑えた2人目のウェンデルケン投手に勝ちがつきました。

広島は3回に5連打などで3点を先制しましたが、6回以降はヒットが出ませんでした。

ヤクルト 7-4 中日

○勝ち、木澤1勝。
●負け、松山1敗。
◎ホームラン、中日・中田1号。

ヤクルトは、1点を追う8回、サンタナ選手のタイムリーヒットで追いつき、代打・西田選手の犠牲フライと新加入の西川選手の2点タイムリースリーベースなどで突き放しました。9回は田口投手がピンチを1失点でしのぎました。5人目の木澤投手が今シーズン初勝利です。

中日は3度リードしましたが、守りの乱れをきっかけにリリーフ陣が崩れ、2年連続最下位からの巻き返しを図るシーズンの開幕戦で手痛い逆転負けを喫しました。

《パ・リーグ》

ソフトバンク 3-1 オリックス

○勝ち、有原1勝。
▽セーブ、オスナ1セーブ。
●負け、宮城1敗。
◎ホームラン、ソフトバンク・山川1号。

ソフトバンクは1対1の7回、西武から移籍した山川選手のソロホームランで勝ち越し、さらに甲斐選手のタイムリーで1点を加えました。日本ハム時代を含めて3回目の開幕投手を務めた有原投手は7回途中を1失点の好投で白星をあげました。ソフトバンクは8年連続で開幕戦白星スタートです。

オリックスは先発の宮城投手が7回途中3失点と試合を作りましたが、打線は勝ち越された直後の7回、ツーアウト二塁三塁のチャンスを生かせませんでした。

日本ハム 4-1 ロッテ

○勝ち、伊藤1勝。
●負け、小島1敗。
◎ホームラン、日本ハム・レイエス1号。

日本ハムは3回、田宮選手のタイムリーなどで2点を先制し、5回に松本剛選手のタイムリースリーベース、6回には新外国人のレイエス選手のソロホームランで追加点を挙げました。先発の伊藤投手は6回を4安打、無失点、9個の三振を奪う好投で初の開幕投手で白星を手にしました。

ロッテは小島投手が5回3失点と粘れず、打線も振るいませんでした。

西武 1-0 楽天

○勝ち、今井1勝。
▽セーブ、アブレイユ1セーブ。
●負け、早川1敗。

西武は0対0で迎えた8回、外崎選手のタイムリースリーベースで均衡を破りました。先発の今井投手は7回を2安打無失点と好投し、毎回の11個の三振を奪って勝ち投手になりました。8回は甲斐野投手、9回はアブレイユ投手と新戦力の2人が抑えました。西武は3年ぶりに開幕戦を勝利で飾りました。

楽天は三塁を踏めず、8回途中を1失点の早川投手を援護できませんでした。