震度7と誤発表の原因 “7時間前の震度7と一連の地震” と処理

能登半島地震が起きた元日の夜遅くに、気象庁が誤って石川県で震度7の揺れを観測したと発表したことについて気象庁が原因を調べた結果、システムに不備があり、この時の地震とおよそ7時間前の震度7の地震を「立て続けに起きた一連の地震」として誤って処理していたことが気象庁への取材で分かりました。

能登半島地震が起きた元日の午後11時すぎ、気象庁は石川県で震度7の揺れを観測したと発表しましたが、そのあと震度3の誤りだったとして取り消しました。

誤って発表されたのは、石川県で震度7の揺れを観測した午後4時すぎの震度の情報と同じ内容で、気象庁はミスが起きた原因を調べていました。

その結果、午後11時すぎに地震が起きた際、地震を監視するシステムがこの地震と午後4時すぎの地震を「立て続けに起きた一連の地震」として誤って処理していたことが気象庁への取材で分かりました。

「一連の地震」として扱う場合は揺れの大きい方を選択するしくみになっているため、震度7の情報が再び発表されたということです。

2つの地震はおよそ7時間の差がありましたが、システムに不備がありチェックがはたらきませんでした。

また、午後4時すぎの震度7のデータを、そのあとに相次いだ地震のデータと同じ場所に保存し続ける異例の対応をとっていたことも原因だということです。

気象庁は、今回のようなミスが起きるのはまれだとしたうえで、来月までにシステムを改修しチェック機能を強化することで再発を防ぐことにしています。