“ライドシェア 新たに8地域のサービス実施認める” 国交省

タクシー会社の管理のもとで来月から都市部などで始まる「ライドシェア」のサービスについて、国土交通省は、新たに8つの地域でも地域ごとに定められた曜日や時間帯に限ってサービスの実施を認める方針を明らかにしました。

一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」は配車アプリのデータを通じて、タクシーが不足する地域だと認められた場合に、タクシー会社の管理のもとで実施できる制度が創設されました。

この制度に基づき、来月から、東京都など4つの都府県の一部の地域で、地域ごとに定められた曜日や時間帯に限ってサービスが始まりますが、国土交通省は29日、新たに8つの地域でもサービスの実施を認める方針を明らかにしました。

公表されたのは、
▽札幌市などが入る「札幌交通圏」、
▽仙台市、
▽さいたま市などが入る埼玉県の「県南中央交通圏」、
▽千葉市などの「千葉交通圏」、
▽大阪市などの「大阪市域交通圏」、
▽神戸市などの「神戸市域交通圏」、
▽広島市などの「広島交通圏」、
▽福岡市などの「福岡交通圏」です。

これらの地域ではタクシー会社の意向があれば、5月以降、サービスを提供できるようになる見通しです。

また、国土交通省は、このほかの地域でデータなどがなくても、地域のタクシー会社の意向がある場合には金曜と土曜のそれぞれ午後4時台から翌日の午前5時台にかけて、営業区域内のタクシー台数の5%以内であれば、サービスを認めるなどの新たな方針を示しました。

斉藤国土交通大臣は29日の閣議のあとの会見で、都市部などでライドシェアのサービスが来月から始まることについて、「地域交通の担い手や移動の足が不足するといった課題がある地域で、課題の解消が進むことを期待している」と述べました。