2月の鉱工業生産指数 前月を0.1%下回る 2か月連続の低下

企業の生産活動を示す先月の鉱工業生産指数は2か月連続で低下しました。

経済産業省によりますと、先月の鉱工業生産指数は2020年を100とした指数で97.9となり、前の月を0.1%下回りました。

自動車メーカーの「ダイハツ工業」が国の認証を不正に取得した問題で出荷を停止したことや、「SUBARU」が群馬県内の工場での死亡事故で稼働を一時、停止していたことなどを受けた「自動車工業」など、全体の15業種のうち、7業種が低下しました。

一方、企業の生産計画は、今月と来月はいずれも上昇すると見込んでいるものの、ことし1月からの落ち込みが大きいとして、経済産業省は「一進一退ながら、弱含んでいる」という基調判断を維持しました。

経済産業省は今後の見通しについて、「能登半島地震の影響で生産を停止していた企業は再開してきている。自動車工業についても、稼働を停止していた自動車メーカー各社が生産を再開し始めていて、状況を注視していきたい」としています。