東京23区 2023年度の消費者物価指数 前年度より2.7%上昇

東京23区の今年度・2023年度の平均の消費者物価指数は速報値で、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が前の年度より2.7%上昇しました。食品の値上がりなどが主な要因ですが、記録的な上昇率となった前の年度と比べ、0.2ポイント縮小しました。

総務省によりますと、東京23区の2023年度の平均の消費者物価指数は速報値で、生鮮食品を除いた指数が前の年度より2.7%上昇しました。

このうち、「生鮮食品を除く食料」が7.3%の上昇となり、食品の値上がりが全体の指数を押し上げました。

一方、消費税導入の影響を除いて40年ぶりの水準となった前の年度の2.9%と比べると、0.2ポイント縮小しました。

また、東京23区の消費者物価指数の今月中旬時点の速報値も合わせて公表され、生鮮食品を除いた指数は前の年の同じ月より2.4%上昇しました。

上昇率は前の月から0.1ポイント低くなり、このうち、「生鮮食品を除く食料」は4.6%の上昇で、去年8月から8か月連続で鈍化しています。

値上がりしたものをみると
▽「調理カレー」が24.4%
▽「つゆ」が23.9%
▽「チョコレート」が13.5%
▽「ヨーグルト」が10.5%
それぞれ上がっています。

このほか、「宿泊料」は27.7%上昇しています。

東京23区の指数は全国に先立って公表され、先行指標として注目されていて、全国の今月の指数は来月19日に公表されます。