能登半島地震 石川県が「復興プラン」骨子示す

石川県は、能登半島地震からの「復興プラン」について、災害に強い地域づくりを進めるとともに、伝統工芸や観光業の再建に力を入れて能登の魅力を一層高めるとする骨子を示しました。

石川県は能登半島地震からの「復興プラン」を、ことし6月ごろまでに取りまとめる方針で28日、専門家を交えた会議で骨子を示しました。

基本的な考え方として、被災地の声を聞きながら今回の教訓を踏まえた災害に強い地域づくりを進めるとともに、能登の魅力を一層高める「創造的復興」を目指すとしています。

なりわいについては、伝統工芸や観光業、農林水産業の再建なくしては能登の復興はないとして、事業者の意欲を呼び起こすための強力な支援を行うとしています。

また、暮らしとコミュニティーの再建については、仮設住宅や災害公営住宅の整備を急ぐとともに、住民たちの絆を維持できるよう、まつりの再開や文化財の修復を後押しするとしています。

そして、人口の減少と高齢化が進む地域を活性化するため、被災地や住民たちと関わるいわゆる関係人口を増やし、外部の人たちの力も活用していくとしています。

石川県は、この骨子を踏まえて具体策を検討していくことにしています。