東京都の新年度予算成立 一般会計8兆4530億円 3年連続過去最大

東京都の新年度=令和6年度予算が、28日の都議会で成立しました。一般会計の総額は8兆4530億円と3年連続で過去最大になり、高校授業料の実質無償化や学校給食費への支援などが盛り込まれました。

東京都議会の定例会は最終日の28日、本会議で新年度の当初予算案の採決が行われ、自民党、都民ファーストの会、公明党の賛成多数で可決・成立しました。

共産党と立憲民主党などは反対しました。

一般会計の総額は8兆4530億円と、3年連続で過去最大になり、少子化対策の拡充を図るため、▽私立高校の授業料の実質無償化として、補助の所得制限を撤廃することや、▽公立の小中学校の給食費を支援する取り組みなどが盛り込まれています。

また▽高齢化対策として、介護職員の処遇を改善することや、▽能登半島地震を踏まえた災害時の通信手段の強化などに向けた費用が計上されています。

小池知事は、記者団に対し「大きく経済が動いており、産業の変化も激しい中で、新年度予算を『てこ』にして都民生活をよりよい方向にスピーディーに運んでいきたい」と述べました。