石川 珠洲の保育園 地震で水道使えず「一時預かり」続ける

石川県珠洲市にある保育園は、地震の影響で水道が使えないままになっていることから、来月からも「一時預かり」の形での子どもの受け入れを続けることにしています。

珠洲市では、市内に3つある保育園のうち、市の中心部にある「つばき保育園」だけが、時間帯などを限定した「一時預かり」という形で子どもの受け入れを再開していて、地震の前、ほかの2つの園にいた園児たち含む0歳から5歳まで120人程が、日中を過ごしています。

珠洲市では、市内ほとんどの地域で続く断水が少しずつ解消に向かっていますが、この園では、下水道管から漏水などが起きるため、水道が使えない状態が続いています。

トイレも便器の中に袋やおむつを敷いた仮設の物を使っています。

園は来月から子どもごとに年間の保育の計画などを立てる通常どおりの受け入れを再開することを目指していましたが、水道復旧の見通しがまだ立たないことなどから、当面、現在と同じ「一時預かり」の形を続けることを決めました。

つばき保育園の加護清美 園長は「不自由ですけど支援を受けて、水やトイレはなんとかなっています。衛生面を考えると水道が開通すれば手洗いも自由にできますし、調理の提供もできるので、一日も早い復旧に期待しています」と話していました。