金沢市の福祉施設 人手不足解消へ採用説明会

能登半島地震で被災した高齢者を受け入れている金沢市の福祉施設の運営会社では、人手不足を解消しようと採用の説明会を開きました。

金沢市に本社を置き、市内を中心に25の福祉施設を運営する会社では、能登半島地震で被災した福祉施設の高齢者およそ60人を受け入れているということです。

この会社では、増えた入所者に対応するため、グループ内の福祉施設から応援スタッフを派遣しているほか、休日出勤や勤務時間の延長などで対応していますが、慢性的な人手不足となっているため27日、本社でスタッフを採用するための説明会を開きました。

説明会には、能登半島地震の影響で、金沢市内に移り住んだという女性など2人が訪れ、担当者から事業の内容や仕事のやりがいなどが紹介されていました。

訪れた30代の女性は「すぐに入社するかは未定ですが被災者の支援になる仕事を検討していきたい」と話していました。

施設によりますと、新たに入所した高齢者は、避難からおよそ2か月がたつ中で、徐々に笑顔が見られるようになっているということです。

穴水町の高齢者施設から避難してきた92歳の女性は「とてもよくしてくれて居心地がいいです」と話していました。

説明会を開いた「サンケアホールディングス」の中村輝さんは「今はスタッフの協力でなんとかまわっていますが、長期的に続けば立ちゆかなくなるので、積極的に応募してもらいたい」と話していました。