輪島市門前町 総持寺通りの商店街 仮設の商店街建設し復興へ

能登半島地震でおよそ3分の2の店舗が大きな被害を受けた石川県輪島市門前町の商店街について、仮設の商店街を建設し、復興を目指すことになりました。

輪島市門前町の中心部にある総持寺通りの商店街では、1月の地震で加盟する34店舗のうちおよそ20店舗が全壊や大規模半壊の被害を受け、営業が続けられない状況に追い込まれました。

27日は、商店街の代表者や輪島市の担当者などが集まり、今後の商店街の復興について話し合いました。

この中で、大きな被害を受けた店舗のうち、現時点で飲食店や理容店などの7店舗が事業の継続を望んでいることが報告され、仮設の商店街を建設することが決まりました。

具体的には、通り沿いの広場に大きなプレハブを建てて内部を仕切り、それぞれの店舗が入居する方針です。

輪島市によりますと電気代や光熱費は各店舗が負担しますが、家賃は無料で、最長2年半、入居できるようにするということです。

今後、商店街で作る組合がそれぞれの店舗に入居の希望を聞き取るなどしてことし6月の完成を目指します。

「総持寺通り協同組合」の能村武文 代表理事は「多くの人が遊びに来てくれる温かみのある仮設商店街の完成を目指し、市と協力しながら頑張っていきたい」と話していました。