長野刑務所 収容者の室温を21度程度に保つ運用 新たに開始

長野県須坂市にある刑務所で2023年収容中の60代の男性が低体温症で凍死した疑いが出ている問題で、この刑務所が3月19日から収容者の居室の温度を21度程度に保つ運用を新たに始めたことが法務省などへの取材でわかりました。

長野刑務所では収容中だった1人部屋で2023年10月に死亡した60代の男性の死因が低体温症による凍死の疑いがあり、警察などが当時の管理体制などを調べています。

死因についての情報は男性が死亡した2日後には刑務所に伝えられていました。

この問題については県弁護士会が速やかな原因究明を求めて申し入れるなどしていますが、その後の法務省などへの取材で刑務所が3月19日からそれまでの運用を見直し、収容者の居室の温度を暖房などを使って21度から22度に保つ新たな運用を始めたことが分かりました。

これについて長野刑務所は「捜査を受けているため答えることはない」とする一方、法務省は「凍死の疑いがあることが報道や国会で取り上げられている状況を踏まえ試行している」とコメントしたうえで、全国の刑務所でそれぞれ適切な室温を保つよう運用しているとしています。