大谷翔平 エンジェルス本拠地で移籍後初出場 ファンから拍手

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が26日、エンジェルスの本拠地で行われたオープン戦に2番・指名打者で先発出場し、古巣のファンから大きな拍手が送られました。

大谷選手は26日、昨シーズンまでプレーしたエンジェルスの本拠地、エンジェルスタジアムで行われた試合に、移籍後初めて出場しました。

大谷選手が1回、最初の打席に向かうと、スクリーンに大谷選手のエンジェルス時代の活躍をまとめた映像と、ことし1月に行われた昨シーズンのMVP=最優秀選手の授賞式でのスピーチが映し出され、観客席のエンジェルスファンから大きな拍手が送られました。

その後の第1打席は、150キロを超える速球に空振り三振、4回の第2打席は低めの変化球に空振りし、2打席連続で三振となりました。

このあと6回にまわった打席で代打が送られ、この試合は2打数ノーヒットでした。

大谷選手は、韓国での開幕シリーズのあと、アメリカに戻ってからのオープン戦3試合はノーヒットとなっています。

大谷選手は休養日を挟んだあと、3月28日に本拠地開幕戦となるカーディナルス戦に臨む予定です。

初打席前にスタンディングオベーション 粋な演出も

1回に大谷選手がエンジェルスタジアムで移籍後、初めてとなる打席に向かうと、スクリーンにエンジェルス時代の大谷選手の投打での活躍やベンチでの様子など、およそ1分間の映像が流されました。

大谷選手はいったん、いつもどおり打席に入りバットを構えましたが、タイムを取って打席を外し、映像を見届けました。

ことし1月に行われた昨シーズンのMVP=最優秀選手の授賞式でのスピーチも映され、最後に「CONGRATULATIONS SHOHEI OHTANI MVP」と表示されると、スタンドのエンジェルスファンからはスタンディングオベーションが起こりました。

古巣から祝福を受けた大谷選手は、ヘルメットを取って歓声に応えていました。

今後のリハビリ予定は “一日おきにキャッチボール”

ドジャースのロバーツ監督は試合のあと、大谷選手が前日25日に去年右ひじの手術を受けて以降初めてキャッチボールを行ったことを受けて今後のリハビリの予定について報道陣の取材に答えました。

ロバーツ監督は「翔平は木曜日に再びスローイングプログラムを行う」として次は28日にキャッチボールを予定していると話しました。

その後は一日おきにキャッチボールをしながらリハビリを進めるということで「しばらくは14メートルから18メートルほどの距離でやっていくだろう」と話していました。

エンジェルス時代のユニフォーム 移籍後の今も人気

試合前 大谷選手とトラウト選手

エンジェルスの本拠地、エンジェルスタジアムのグッズ売り場には、大谷選手のエンジェルス時代のレプリカユニフォームが現在も販売されています。

さらに、ドジャースに移籍したにもかかわらず、ファンの間で大谷選手の人気が根強いことなどから今シーズン、新たに大谷選手のMVPを記念するパネルが設置されています。

大谷選手がデザインされたTシャツで観戦に訪れた女性ファンは「彼にとって最善の道を願っているけど、ここにいないのはとてもさみしかった」と話していました。

一方で、専属通訳を務めていた水原一平氏の違法賭博をめぐる問題については「大谷選手が必要な助けを得られているといいと思う。試合に集中できることを祈っている」と大谷選手を心配している様子でした。

別の男性ファンは「彼の心には影響があると思う。私生活になにかあれば仕事に影響があるのは当然だ。だけど彼はすばらしい選手だからきっと自分のやるべきことをやってくれるだろう」と話していました。