ゼレンスキー大統領 ウクライナ安全保障政策の高官解任を発表

ウクライナのゼレンスキー大統領は安全保障政策の中心となってきた政府高官を解任すると発表しました。ウクライナでは先月、軍の総司令官が解任されたばかりで、ロシアによる軍事侵攻への対応にどう影響するかが焦点となります。

ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、大統領令を発表し、ウクライナ政府で安全保障政策を担当する国家安全保障・国防会議のダニロフ書記を解任しました。

国家安全保障・国防会議は大統領のもと安全保障や国防の政策の調整や立案を行う機関で、ダニロフ氏は5年前にゼレンスキー大統領から書記に任命され、ロシアによる軍事侵攻への対応にあたってきました。

後任にはウクライナ対外情報局のリトビネンコ長官が任命されました。

ゼレンスキー大統領は動画を公開し、ダニロフ氏に謝意を示した上で、今回の人事について「ウクライナの強化と、国のシステムの刷新は、あらゆる方向で続く」と述べました。

またダニロフ氏はSNSに「平和と戦争の時代に祖国と国民に奉仕する機会を与えてくれた運命に感謝する」と投稿しました。

ウクライナでは先月、国民に高い人気があった軍のザルジニー総司令官が解任されたばかりで、ロシアによる侵攻への対応にどう影響するかが焦点となります。