フランス ウクライナ軍事支援で自国軍需企業に生産拡大要請も

フランスのルコルニュ国防相は26日、記者会見し、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナへの支援を継続するため、自国の軍需企業に対し、武器などの生産拡大を要請する可能性があるという考えを示しました。

フランスのルコルニュ国防相は26日、パリにある国防省で記者会見を行いました。

この中でルコルニュ国防相は、ウクライナへの支援を継続するため今後必要に応じて、武器や弾薬を製造する自国の企業に対し、生産の拡大を要請する可能性があるという考えを示しました。

そのうえで「ことしはウクライナ軍向けに8万発、フランス軍向けに2万発、あわせて10万発の155ミリ砲弾を生産する計画だ」と述べ、自国向けよりもウクライナ向けの生産に優先的に取り組んでいるとアピールしました。

ルコルニュ国防相は「ヨーロッパの安全保障の課題には、われわれが自ら対処しなければならない」と述べ、アメリカのウクライナへの追加の軍事支援の継続が見通せない中、フランスが支援を主導する意義を強調しました。