農水省 「PFAS」が国内流通の食品に含まれているか実態調査へ

一部に有害性が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」について、農林水産省は国内で流通する食品にどの程度、含まれているかを詳しく把握するため、実態調査を行うことを明らかにしました。流通する食品に含まれる「PFAS」について国が本格的に調査を行うのは初めてだということです。

「PFAS」は1万以上の種類がある有機フッ素化合物で、このうち3種類は有害性が指摘され、国内各地の河川や水道水などで検出が相次いでいます。

農林水産省は、26日開かれた有識者の会合で、国内で流通する食品に「PFAS」がどの程度、含まれているかを詳しく把握するため、新年度から実態調査を行うことを明らかにしました。

調査の対象となるのは「PFAS」のうち、EUで基準値が設定されている「PFOS」や「PFOA」など4種類で
▽コメやキャベツなどの農産物4品目、
▽牛肉や牛乳、それに卵などの畜産物5品目
そして
▽マイワシやアユなどの水産物5品目をそれぞれ30点ほど集め、民間の分析機関に委託して、調査するということです。

国内で流通する食品に含まれる「PFAS」について国が本格的に調査を行うのは初めてだということで、農林水産省食品安全政策課は「調査を通じて、安全性を評価するための科学的なデータを集めたい」としています。