高校野球 センバツ【大会8日目の見どころ】

センバツ高校野球、大会8日目は雨で順延となった1試合を含め、2回戦4試合が行われます。

第1試合

第1試合は千葉の中央学院と、三重の宇治山田商業の対戦です。

中央学院は1回戦で5人のバッターが複数安打を記録するなど13本のヒットを打った切れ目のない打線が持ち味です。

宇治山田商業は初戦、相手に自分たちを上回る数のヒットを打たれながらも3人の投手リレーで要所を締め、競り勝ちました。

打線が好調の中央学院に対し、宇治山田商業の投手陣が失点を最小限に抑えられかどうかが勝敗の鍵を握りそうです。

第2試合

第2試合は4回目のセンバツ優勝を目指す広島の広陵高校と、初戦でセンバツ初勝利をあげた青森山田高校が対戦します。

広陵は入学直後からエースナンバー「1」を背負ってきた最速148キロの高尾響投手がチームの大黒柱で、1回戦も11個の三振を奪って1失点で完投と期待に応えるピッチングを見せています。

一方の青森山田は初戦、3番の對馬陸翔選手と5番の吉川勇大選手の2人が木製バットを使用したことで注目されました。

吉川選手はこのバットでサヨナラ勝ちにつながるスリーベースヒットを打つなど結果を出しています。

木製バットの2人を中軸に据えた青森山田の打線が大会屈指の好投手を攻略できるか、注目です。

第3試合

第3試合は鹿児島の神村学園と、春夏合わせて9回の優勝を誇る大阪桐蔭高校が対戦します。

神村学園は1回戦でホームランを打った4番の正林輝大選手を中心に力のあるバッターが並びます。

対する大阪桐蔭も初戦で7回1失点と好投したエースの平嶋桂知投手をはじめ投手陣が充実していて、神村学園の強力打線をどう抑えていくのか、楽しみな対決になります。

また大阪桐蔭は、この試合に勝てば西谷浩一監督が春夏の甲子園であげた勝利数が「69」となり、歴代最多の記録を更新します。

第4試合

2回戦最後のカードとなる第4試合は去年準優勝した兵庫の報徳学園と、春夏で優勝経験のある茨城の常総学院の対戦です。

報徳学園は最速150キロを超える今朝丸裕喜投手と多彩な球種を投げ分け、キャプテンも務める間木歩投手の2人の右投手がチームを支えます。

1回戦もこの2人の投手リレーで相手打線を10回2失点に抑え、サヨナラ勝ちを呼び込みました。

一方の常総学院もエースの小林芯汰投手が1回戦で鋭く落ちる変化球を効果的に使い、9つの三振を奪って完封しました。

両チームともピッチャーが安定しているだけに、1点が重みを持つ接戦となりそうです。