UNRWAへの資金拠出 来月にも再開する方向で調整 政府

一部の職員がイスラエル攻撃に関与した疑いが持たれているUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関への対応をめぐり、日本政府は、組織改革などが進められていることを踏まえ、停止している資金拠出を来月にも再開する方向で調整しています。

UNRWAをめぐっては、一部の職員が去年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃に関与した疑いが出たことを受けて、日本政府は欧米などと足並みをそろえる形で、ことし1月から資金拠出を停止しています。

日本政府は拠出の再開を判断する上で組織改革が進んでいるかどうかを重視していて、国連から独立した検証グループが先週提出した中間報告で組織の改善が確認されたなどとして評価しています。

またUNRWAもガバナンスの強化にいっそう取り組む意向を示しているとして、日本政府は、来月にも資金拠出を再開する方向で調整しています。

上川大臣は28日にUNRWAのラザリーニ事務局長と東京都内で会談することにしていて、今後の対応について直接説明を聞いた上で最終的に判断する方針です。