【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(3月27日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる27日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ゼレンスキー大統領 国家安全保障・国防会議のダニロフ書記解任

ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、大統領令を発表し、ウクライナ政府で安全保障政策を担当する国家安全保障・国防会議のダニロフ書記を解任しました。

国家安全保障・国防会議は大統領のもと安全保障や国防の政策の調整や立案を行う機関で、ダニロフ氏は5年前にゼレンスキー大統領から書記に任命され、ロシアによる軍事侵攻への対応にあたってきました。

後任にはウクライナ対外情報局のリトビネンコ長官が任命されました。

ゼレンスキー大統領は動画を公開し、ダニロフ氏に謝意を示したうえで、今回の人事について「ウクライナの強化と、国のシステムの刷新はあらゆる方向で続く」と述べました。

また、ダニロフ氏はSNSに「平和と戦争の時代に祖国と国民に奉仕する機会を与えてくれた運命に感謝する」と投稿しました。

ウクライナでは2月、国民に高い人気があった軍のザルジニー総司令官が解任されたばかりで、ロシアによる侵攻への対応にどう影響するかが焦点となります。

モスクワのテロ事件 ロシアがウクライナ側の関与主張強める

ロシアの首都モスクワ郊外のコンサートホールで起きたテロ事件では、これまでに139人の死亡が確認され、4人がテロに関与した罪で起訴されています。

事件についてロシアのプーチン大統領は、イスラム過激派による犯行だったとの見方を示す一方、ウクライナ側の関与が疑われると主張しています。

さらに、プーチン大統領の側近、パトルシェフ安全保障会議書記は26日、ウクライナ側が関与した疑いについて「それを示すものは多くある」と述べ、治安機関のFSB=連邦保安庁のボルトニコフ長官も記者団に対し、ウクライナだけでなくアメリカやイギリスも関与した疑いがあるなどと主張しました。

プーチン政権は、ウクライナ侵攻を正当化するためにも、こうした主張を一段と強めている可能性もあります。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、関与を全面的に否定するとともに、ロシアの主張に強く反発しています。

仏国防相 ウクライナ軍事支援で自国企業に生産拡大要請も

フランスのルコルニュ国防相は26日、パリにある国防省で記者会見を行いました。

この中でルコルニュ国防相は、ウクライナへの支援を継続するため、今後、必要に応じて、武器や弾薬を製造する自国の企業に対し生産の拡大を要請する可能性があるという考えを示しました。

そのうえで「ことしはウクライナ軍向けに8万発、フランス軍向けに2万発、あわせて10万発の155ミリ砲弾を生産する計画だ」と述べ、自国向けよりもウクライナ向けの生産に優先的に取り組んでいるとアピールしました。

ルコルニュ国防相は「ヨーロッパの安全保障の課題には、われわれがみずから対処しなければならない」と述べ、アメリカのウクライナへの追加の軍事支援の継続が見通せない中、フランスが支援を主導する意義を強調しました。