東京 PCRなどの検査 補助金不正申請393億円のうち102億円交付

東京都は、新型コロナのPCRなどの検査を無料で行っていた事業者について、不正な補助金の申請がないか審査した結果、不正な申請額は393億円にのぼり、このうち、102億円が交付されていたことが分かったと公表しました。

都は、去年5月までの1年半にわたり、新型コロナのPCRなどの検査を無料で受けられる事業を行っていて、実施した事業者に対し、検査の実績に応じて補助金を交付していました。

都は、この補助金の申請について不正がないか審査を進めていて、去年6月、途中段階として、不正な申請額は183億円でこのうち16億7000万円余りが交付されたと発表しました。

そのあとも審査を続けていましたがこのたび完了し、結果について26日、公表しました。

それによりますと、最終的に判明した不正な申請額の合計は393億円にのぼり、このうち、合わせて102億円が交付されたということです。

不正な申請をしたのは検査を行った588の事業者のうち、21の事業者で、都は検査数の水増しなどがあったとして、交付の取り消しや返還命令などの措置を行いました。

不正を認めて返還に応じる事業者がある一方、不正を認めていない事業者もあるということで、都は、警視庁に情報提供を行うとしています。