バンコク近郊で始まるモーターショーには、各国から49の自動車ブランドが出展し、開幕を前に報道陣に公開されました。
このうち中国の長安自動車は、およそ200万円の低価格帯の小型のEVを発表し、女性や若者の需要の開拓を目指すとしています。
中国メーカーの新規参入が相次ぐタイですが、ことしはベトナムのEVメーカー、ビンファストが参入を明らかにしたほか、韓国のヒョンデ自動車もEVブランドの展示を強化するなど各社の競争が一段と激しくなっています。
タイ政府の振興策を背景に各国のメーカーがEVで攻勢をかける中、トヨタのタイ法人によりますと、長年タイでおよそ9割を占めていた日本車のシェアは、去年は8割台を下回りシェアを奪われています。
こうした中で日本メーカーは、いすゞ自動車がタイで人気が高いピックアップトラックのEVタイプの試作車を発表し、来年からタイで生産する計画を明らかにしたほか、トヨタや三菱自動車はハイブリッド車の環境性能をアピールして巻き返しを図ろうとしています。
タイで27日からモーターショー EVの出展相次ぎ 競争激化
日本の自動車メーカーが高いシェアを占めるタイで、27日からモーターショーが始まります。ことしは中国に加えて韓国やベトナムのメーカーからもEV=電気自動車の出展が相次ぎ、各社の競争が一段と激しくなっています。