八代亜紀さんお別れ会 五木ひろしさん 小林幸子さんらが別れ

「雨の慕情」や「舟唄」などのヒット曲で知られ、去年12月に亡くなった歌手の八代亜紀さんのお別れの会が東京で開かれ、親交のあったおよそ1000人が別れを告げました。

熊本県八代市出身の八代さんは、1971年のデビュー以来、「雨の慕情」や「舟唄」がヒットするなど、半世紀以上にわたって演歌歌手として活躍し、去年9月、「こう原病」の診断を受け、治療に専念しましたが12月に73歳で亡くなりました。

26日は東京でお別れの会が開かれ、鮮やかなピンク色のドレス姿の八代さんの遺影は、八代さんが好きだったという白いこちょうらんなどで彩られました。

そして「舟唄」などが流れる中、親交があった人たちが祭壇に花を手向けていました。

生前の八代さん本人の声を再現したメッセージも流れ、

「苦しい時も楽しい時も心の支えになったのは皆さんからの声援でした」

「人生の炎は燃え尽きても魂はよみがえると信じます」

などと、感謝を伝えていました。

参列した歌手の五木ひろしさんは「訃報を聞いたときは本当に信じられませんでしたが、きょうも歌が流れると本人が目の前にいるような気がしました。お互い売れていない時代から知っている後輩でもあり妹分でもありましたが、いろいろ大変なこともあったはずですが、それを全く顔に出さず、いつも笑顔で明るい人でした」と振り返っていました。

歌手の小林幸子さんは「きょうの会でようやく八代さんが亡くなったことを受け入れられました。昭和という時代に八代亜紀という偉大な歌手がいて同じ時代に歌わせてもらえたことを感謝したいです。安らかに眠ってほしいです」と涙ながらに語りました。

会場には八代さんが描いた20点の油絵なども飾られ、画家としての八代さんの活躍も紹介されました。

主催者によりますと、会にはおよそ1000人が参列し、花を手向けたということです。