不登校のきっかけ 約7割が心身不調も教員の認識とは差

不登校の小中学生が過去最多となる中、調査できっかけを聞いたところ、児童や生徒自身の回答では、心身の不調に関する項目が7割前後となった一方、教員では2割未満で認識に開きがあることがわかりました。

不登校の小中学生は、2022年度はおよそ29万9000人と過去最多となっていて、文部科学省の委託を受けた公益社団法人「子どもの発達科学研究所」が要因を調査しました。

調査は、山梨県や大阪府吹田市など、4つの自治体の小中学生や高校1年生、合わせて1万9005人と、その保護者や教員に行われ、このうち不登校の経験がある児童生徒を中心に分析しました。

この中で、学校に行きづらいと感じ始めた状況を複数回答で聞いたところ、
不登校の経験があると答えた児童や生徒239人では
▽「不安・抑うつ」が77%
▽「居眠り、朝起きられない、夜眠れない」が70%
▽「体調不良」が69%で、
心身の不調に関する項目で高くなりました。

一方で、担任教員1424人のこれらの回答は1割から2割未満でした。

また「いじめ被害」と回答した児童や生徒は26%でしたが、担任教員は4%で、
認識に開きがありました。

子どもの発達科学研究所の和久田学所長は「教員も忙しい中で、子どもの状態について見えにくい部分があることを理解したうえでの対策が必要だ。1人1台、端末を使った心や体調の変化の把握なども求められる」と指摘しています。