インド 春の訪れ祝う「ホーリー」 ヒンドゥー教の伝統の祭り

インドで、色のついた粉や水を掛け合って春の訪れを祝う、ヒンドゥー教の伝統の祭り「ホーリー」が行われました。

「ホーリー」は、毎年この時期にインド各地で行われるヒンドゥー教の伝統の祭りで、鮮やかな色のついた粉や水をかけ合うことから「色祭り」とも呼ばれています。

ことしの祭りは、25日、インド各地で行われ、このうち北部ウッタル・プラデシュ州にある寺院では、参加した人たちが「ハッピーホーリー」と言いながら、花を乾燥させて作られた赤や黄色の粉や水を互いにかけ合っていました。

祭りは観光客らも自由に参加でき、全身をさまざまな色に染められた人たちが歌や踊りを披露して一緒に楽しんでいました。

この祭りでは、人々が社会的な立場や年齢などに関係なく、親交を深めることができるとされています。

祭りに訪れた女性は「この祭りには差別や争いは一切ありません。すべての人が一緒になって祝うことができて、とても楽しいです」と話していました。

この祭りが終わると、インドでは本格的な春が訪れます。