世田谷区役所建て替え遅れ 大成建設 違約金16億円支払いで合意

老朽化に伴う東京 世田谷区役所の建て替え工事が遅れている問題で、大手ゼネコンの大成建設が区に違約金およそ16億円を支払うことで両者が合意しました。

3年前に始まった世田谷区役所の建て替え工事は、当初2027年10月に完成予定でしたが、受注した大成建設が工程計画などを誤って遅れ、現時点で2029年4月から6月の間に完成する見通しとなっています。

これについて世田谷区は会社側に違約金の支払いを求めていて、会社が区に対しおよそ16億円の違約金を支払うことで今月、合意したと区が発表しました。

また、工事中に使う仮庁舎の賃借料などの損害賠償についても会社側が支払うことで合意し、金額は今後、確定させるとしています。

保坂展人区長は会見で、「当初は司法判断を求めるようなことも念頭に置いたが、工事をお願いしている以上、一番よいのは信頼関係を保ちつつ合意できることだったので、それはかなったかと思う。このあとも安全で良質な工事をしていただきたい」と述べました。