北朝鮮 キム総書記 軍の戦車部隊を視察 通常戦力も強化の姿勢

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記は、1950年代の朝鮮戦争の際に韓国の首都ソウルを占領したとする軍の戦車部隊を再び視察し、核・ミサイル開発に加えて、通常戦力も強化していく姿勢を示しています。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、キム・ジョンウン総書記が、24日、軍の戦車部隊を視察したと25日伝えました。

この部隊は、1950年代の朝鮮戦争の際に韓国の首都ソウルを占領した部隊だとしていて、公開された写真では北朝鮮の国旗を掲げた戦車の隊列が土煙を上げながら進む様子が写っています。

キム総書記は、今月13日に新型戦車も参加した訓練を視察したばかりで、国営テレビは、キム総書記が「戦闘準備と戦闘力強化の指針を示した」と伝えました。

キム総書記は今月、砲兵部隊や「超大型ロケット砲」と呼ぶ、短距離弾道ミサイルの発射訓練を相次いで視察していて核・ミサイル開発に加えて、通常戦力も強化していく姿勢を示しています。

ただ、韓国メディアは、国際社会による経済制裁で北朝鮮は燃料不足に陥っているため、実戦では戦車の運用に大きな支障が出るとも伝えています。