琴ノ若 夏場所から「琴櫻」 猛牛と呼ばれた祖父のしこ名継ぐ

大相撲春場所に新大関として臨んだ琴ノ若が、ことし5月の夏場所から元横綱の祖父のしこ名である「琴櫻(ことざくら)」を継ぐことを決めました。

これは24日、大阪市内で開かれた琴ノ若が所属する佐渡ヶ嶽部屋の千秋楽後のパーティーで発表されました。

琴ノ若は、祖父が押し相撲を持ち味に優勝5回を誇り「猛牛」と呼ばれた元横綱・琴櫻の先代・佐渡ヶ嶽親方、父が師匠で元関脇・琴ノ若の佐渡ヶ嶽親方という相撲一家で育ちました。

子どものころに祖父と「大関になったら琴櫻を継いでいい」と約束を交わしていましたが、新大関として臨んだ春場所は「恩返しをしたい」と父の現役時代のしこ名で臨んで、10勝5敗の成績を残しました。

そして、ことし5月に行われる次の夏場所から「琴櫻」を継ぐことを決めました。

琴ノ若は「重圧に感じたり、継ぐということを意識しすぎたりして引っ張られすぎてもだめなので自分の名前にすると思って臨んでいきたい」と話していました。

また、佐渡ヶ嶽親方は「半世紀ぶりに自分の名前を復活させてくれるということで先代も天国で喜んでくれていると思う。横綱の名前を継ぐので私もうれしいし、本人もうれしいと思う」と話していました。