アジの干物など宇宙食展示 四国ゆかりの企業開発 愛媛 新居浜

干物としては日本で初めて宇宙食に採用されたアジの干物など、四国にゆかりのある企業が開発した宇宙食の新たな常設展示が、24日から愛媛県新居浜市の博物館で始まりました。

新居浜市の愛媛県総合科学博物館では、24日から新たに四国にゆかりのある企業が開発した宇宙食が展示されています。

会場ではまず、宇宙食に採用される条件として
▽常温で1年半以上、保存が可能であることや
▽さまざまな機械に影響を与えないように食べかすが発生しないことが必要であることなどが説明されています。

そして、愛媛県東温市の企業が開発し、干物としては日本で初めて宇宙食に採用されたアジの干物のコーナーでは、一口サイズにカットすることで食べかすの飛散を防いだり、高温・高圧で殺菌して2年半の長期保存を可能にしたことが紹介されています。

また、徳島県ゆかりの企業の飲料も紹介され、国際宇宙ステーションでは粉末を水やお湯で溶かしてストローで飲むのが一般的な方法だと説明されています。

愛媛県総合科学博物館の三木綾乃 学芸員は「県内の企業が携わった製品やその経緯も紹介しています。宇宙飛行士がどんなものを食べているかを見ることで、宇宙での暮らしについて思いをはせてほしいです」と話していました。