ワシントンで桜祭り 100年以上前“東京市長”が贈った桜が満開

100年以上前に日本から桜が贈られたアメリカの首都ワシントンで恒例の桜祭りが始まり、大勢の人たちが満開の桜を楽しんでいます。

ワシントンには、1912年に当時の東京市の市長から贈られたおよそ3800本の桜が植えられていて、毎年、開花の時期に合わせて「全米桜祭り」が開かれています。

ことしは例年より1週間以上早く満開のピークを迎え、大勢の人たちが桜を写真におさめたり、木の下でピクニックをしたりして楽しんでいます。

南部フロリダ州から車で15時間かけて訪れたという女性は「現実離れした美しさで、たくさん写真を撮っています。想像していた以上のすばらしさでした」と話していました。

23日に行われた祭りの開会式であいさつした山田重夫駐米大使は、来月10日に岸田総理大臣がバイデン大統領から国賓待遇での招待を受けていることを紹介するとともに「両国の長年続く友好関係を祝い、今後、絆をさらに深めるためにこれほどよい機会はない」と述べました。

また式典では、歌手の森山直太朗さんが「さくら(独唱)」を歌い、会場を盛り上げていました。

全米桜祭りは来月半ばごろまで開かれ、期間中、日本の文化を紹介する催しなどが行われる予定です。